食事療法
ポイント:午前中の食事が特に大事
午前中摂取しないほうが良いもの
・カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶)
・小麦(パン・パスタ・うどん)
・特にアレルギーの方は肉類・動物性のもの
(卵、ハム、チーズ、牛乳、ヨーグルト)
・特に乳製品
・魚も無理におすすめしません
では何を食べるのか?
・旬のくだもの
・生ジュース
・野菜スティック、サラダ
・野菜スープ
・ごはん+みそ汁など
私(パワーオブヒーリング院長)は、20年ほど前から菜食を中心にできるだけ無農薬のものや、オーガニック、自然食品の店で食材を購入するようにしております。玄米は0.5合ほどで七分米にアマランサス、小豆、ひえ、あわ、黒米などを少量入れて炊いております。癌や特定の難病疾患の方には玄米オンリーのご飯は未消化になりがちなのでお勧めしておりません。
また乳製品に関しては、バターを除いてはできるだけ避けるようにしております。
肉類に関しては、牛肉はほとんど食べません。鴨、鶏などはたまに食べることはありますので、肉を絶対食べないと言うわけではありません。
ふつうの方よりはかなり少ないと思います。
ここ数年は、朝起きてすぐ、ミカンやオレンジなどの柑橘系の果物を絞りジュースにして飲み、生のニンジン、リンゴ、レモンのミックスジュースを絞って飲み、しばらくしてから、少量の果物を食べるというのが午前中のメニューでそれ以外のものは採りません。
これは、ある食事療法に私が出会ってから、ちょうどそのころ私が治療をしていた高齢の女性(当時83歳)が、あまりにも元気だったので、どんな食事をしているのかと聞いてみたところ、朝は水菓子(果物)しか採らず、昼食は野菜サンドイッチ、夜は質素な和食(みそ汁、ご飯、生野菜、お新香)をしているとの答えだったので、これは、まさにこの食事療法の威力を証明する一つの手がかりとなりました。
なぜなら、彼女は高齢にもかかわらず、白内障、緑内障に全く罹らず、老人特有の関節炎が全くないうえ、かくしゃくとしていました。
治療に訪れたのも転んで骨折した後遺症を癒すためで、驚くほど早く回復しました。
その食事療法とは、『ナチュラル・ハイジーン』という自然健康法です。
数年前はハーヴィー・ダイヤモンド、マリリン・ダイヤモンド著『ライフスタイル革命』(キングベアー出版)という名前で、書籍が出版されています。
本書は、巷にあふれている単なるダイエット本や健康関連本ではなく、人間の生き方の原則を書き記したものです。現在世界31ヶ国に翻訳され、ベストセラーとなっています。
健康と食べることについてあなたが今持っている常識を修正するだけで、健康でスリムになからだを得ることになるでしょう。
『ライフスタイル革命』は絶版になってしまいました。現在は『フィットフォーライフ』グスコー出版 松田麻美子訳で出ています。
原則1
水分を多く含む食べ物を食べること。人体も地球も70%は水です。この地上に存在する食べ物で元々多くの水を含んでいる食べ物は果物と野菜です。それ以外の食べ物は凝縮された食べ物です。つまりそれは加工され、調理によって水の成分が取り去られてしまった状態なのです。からだの70%は水分なので、70%程度が水分であるような食事をとるべきだということです。
毎日の食事の中では、果物と野菜をずっと多くし、凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など)は30%程度に押さえるようにするべきだということになります。
水を必要とする重要な理由は体に滋養を与えることと体内の浄化ためです。
人間のからだが要求するすべての栄養素、ビタミン、ミネラル、タンパク質、アミノ酸、酵素、炭水化物、脂肪酸などは、みな野菜や果物の中に含まれていて、それらの水分が定期的に与えられると、からだの三つのサイクル(摂取、同化、排泄)はどれも大変円滑に機能するようになります。
原則2
食べ物の正しい組み合わせがエネルギーの浪費を防ぐ。
一度に二つ以上の凝縮食品を食べないこと(タンパク質と炭水化物を一緒に食べない)。
人間の胃は一度にひとつ以上の凝縮食品を消化することができないので、一度にひとつ以上食べるべきでない。 同時に二つの凝縮食品を食べると食べ物を腐らせてしまう。腐った食べ物は吸収不能であり、不適切な組み合わせで摂取のサイクルが妨げられるとそれに続く同化、吸収、排泄のサイクルもまた徹底的に妨げられます(消化に時間がかかる)。
例えば、肉は野菜と、パンも野菜と食べると良い。
原則3
食後に果物を食べない。
食後のフルーツは腐敗の元凶。果物は胃の中で分解されなくても済むためそれによって節約できるエネルギーはかなりの量になり、からだの有毒な老廃物を洗い流す仕事へ自動的に振り向けられるので、そのエネルギーを使って減量作業が行えます。
ただし、これは果物をすべて正しく摂取したときに実現します。
【果物の正しい摂取法】
・果物を食べるときは胃の中が空の状態で食べること(理想は朝食に採ること)
・他のどんな食べ物とも一緒に食べないこと
・他の物を食べた直後に食べないこと(デザート扱いは禁物)
*これはあくまで原則であり、旅行や外出先などのイレギュラーな場合においては、過度に神経質になる必要はなく、また元に戻し続けることにより、日々浄化されていくことでしょう。
109歳まで現役で自らの健康法の効果を見事に証明したウォーカー博士の長寿の秘訣
博士はアリゾナに住み、自分の食べる野菜は自分で育て、105歳で本を書き、完全に自立して暮らしていました。
彼は、高齢にもかかわらず車椅子の必要もなければ、食事を食べさせたりする介護者も全く必要としませんでした。著作(『自然の恵み健康法-野菜とフルーツの自然食』春秋社刊)の中で、博士が自ら次のように記している。
「新鮮で天然のままの状態にあるすべての植物、野菜、果物、木の実、種などは原子と分子で構成されている。それらが天然の状態にあればこれらの原子と分子の中に酵素として知られる活力に満ちたパワーが内在している。酵素は、生命力のあるすべての細胞の原子と分子に宿っている生命力そのものである。酵素は摂氏55度の熱で死滅する。 どんな食べ物でも摂氏55度以上の熱で加熱調理されることは生命力を失うことである。
私は、自分を実験台にすることにして穀物や小麦粉で作ったパンやパスタを中心に食べ、牛乳もたっぷり飲むことにした。これらの食べ物は一般的にも『栄養学の権威たち』よっても生命の糧であると保証され、健康や体力などを向上させるのに不可欠な栄養素をすべて含んでいると言われていたからである。
この食生活を送って2年間は健康で順調に生きていたが、ある朝突然ベットから起きられなくなった。この間、体重が70キロから90キロ近くまで増えていたことは知っていたが、外見的にも特に具合が悪いと言うこともなかった。
しかし、あの日の朝、目を覚ますと落雷に襲われたかのように突如として動けなくなっていたのである。
何人もの医者に診てもらった強烈な痛みを伴う神経炎を併発する肝硬変は当時は致命傷であるとされていたから医者の診断は余命数週間というものであった。
徹底した菜食主義者であった友人が前に「万一、君が病気になるようなことがあれば、どんなことがあっても薬を一切飲んではいけない。薬は毒だぞ。病気は体内に老廃物が蓄積していることが原因だから三日間食べ物を食べず、その間毎日約半時間おきに純粋な水をコップに一杯飲むと良い。三日で元気になる」という言葉を思い出して実行して見た。
彼は正しかった。彼は健康そのものだった。
彼の食事は、生の野菜と果物だけだった。自分のこの食事を試してみよう、私はそう考えた。入手できる最高の生の野菜と果物という食事療法を半年試してみると体の中にエネルギーがみなぎり気力も充実してきた。
私は余命数週間後は死を待つだけと宣告された重傷の状態から完全に回復した。生の野菜を食べている間は元気になって気力も充実し、腸の働きも活発になった。
しかし同じ野菜加熱調理してから食べると翌日は目に見えてからだの働きが鈍くなり頭脳の働きも鈍り排便もスムーズにいかなくなった。
私は不思議で仕方がなかった。生野菜に含まれる何が私をこれほど短時間のうちに健康にしてくれたのだろうか。
私はニンジンをすり下ろして絞り、どれくらいの汁が含まれているかを確かめた。一週間近くずっとほとんどこの繰り返しばかりをして過ごした。そうしているうちに毎日約4リットルものニンジンジュースを飲むようになった。私の肌のくすみは、肝臓と胆嚢の機能が回復したとたんに消えて、色つやが良くなった。 私は感激して医者をしていた友人にこのことを告げ、その後約1ヶ月間私は彼の指示の元で、寝たきりの患者たちに生のニンジンジュースを飲ませた。その結果はすばらしいものであった。
中でも生の野菜と果物だけの食事に切り換えた患者たちの場合は、効果が特に著しかった。」
パワーオブヒーリングでは、治療に来た患者さんにこれらの食事法を症状にあわせて徐々に指導し、実践していただき効果(中性脂肪値が下がる、人によっては10キロ近く体重が減る、善玉菌が増える、高血圧の薬が不必要なる、肝臓の数値が良くなる、長い便が毎日でるようになる、関節炎が良くなる等)を上げています。